債権者の心理という特殊問題が生じてくるのである。
この債権者の心理という特殊な心理状態のために、かえってへマをやった
り、あるいはこの心理につけ込んだ悪質な(債務整理の際の)債務者に、債
権者が振り回されたりすることが多い。
債権者になれば債権者としての心理が生じる。いや、俺は絶対にそんな心
理にはならないなどという人も、いざ金を貸してしまうと、おしなべて多かれ
少なかれこのような心理状態になること、奇妙なほどである(債務整理の際、
注意)。
その兆候を一言でいえば、焦りである。
柔道で相手を右に投げ飛ばそうと思えぼ、左にゆすっておいて、左に行くま
いとする力を利用して、右に投げ飛ばす。
これと同じように、初めはさほど多額でない債権をこしらえさせ、その債権を
いかにも焦げつきそうな状態にしてしまい、焦りを起こさせる。
その動揺を利用して、もっと大きい金額に至るまで次々と追銭を吐き出させ
る、などというのは大都会にウヨウヨしているぺテン師の一番簡単で基本的
なテクニツクである(債務整理の際、注意)。
この焦りを払拭しなければならない。債権をできるだけうまく回収しようと考え
るのは当然であるが、そこに冷静さが必要である。
いくら焦っても、できないものはできないのであり、ダメなものはダメである。
